フットボール番が一(183) ー反動がこわい!ー

     フットボール番が一(183)

                     ー反動がこわい!

 

▼まだELとCLの決勝が終わっていないのにですが・・、何か超過密日程の今シーズンの反動がこわい。ベテラン若手に関係なく例えばモドリッチ(マドリー)やペドリ(バルサ)の次シーズンは調子を落とさないか?と不安になってしまう。コロナ禍の中、リーグ以外のコンペティションが残っているチームは週2が最初から最後まで続いてきたわけです。そのうえ、昨年延期されたユーロがシーズン後にあります。 いくらプロとは言え「きつすぎるよー」と不安を感じています。

 

◆リーガでエイバルがとうとう降格してしまいました。その一番の要因は今シーズン無観客で行われたからではないでしょうか?

 

バルサ、36節レバンテに追い付かれ3-3の引き分け、ゲーム後ブスケツがインタビューで「これで優勝は厳しくなった」とすなおに認めていました。ウラを返すと<このチームは優勝に値するチームではなかった>と言っていたのではないでしょうか?ただ勝てばいい、と言うクラブではないのですから!

 

★ELの準決勝の2nd、ASローマvsマンチェスター・ユナイテッドですが、ローマの最初のゴールはペドロの”ワンバウンドアシスト”でした。左のムヒタリアンからのクロスをダイレクトでワンバウンドでジェコの頭に合わせたものージェコはほんの少し頭の向きを変えただけーでした。柄沢アナはリプレーの時、「ペドロがどこまで意図したものだったかはわかりませんが・・」と言っていましたが、アレは体の向きを見ても意図したものでしたよ。「エーッ!」と言うプレーができますから。

ゲーム前、解説の風間氏も注目選手に怪我による離脱から戻ってきたペドロを挙げていましたが、1stにも出ていられたら結果はわからなかった・・?

 

その1stは2-6の敗戦でした。このゲームに限らずリーグでもパウロ・フォンセカ監督は守備の脆さ、粘りのなさを修正できなかった。

2ndからようやく3バックから4バックにし、ある程度安定しました。が、あまりにもあまりにも遅かった。

 

ラストゲームはCL決勝5月29日。

チェルシーの監督トゥヘルは前任者のランパードとちがって選手を見る目、使い方が的確でしょう。この差はあまりにも大きい。リュディガー、M・アロンソを先発に使い、そして何より1月にレンタルに出される予定だったギルモアを引き留めました。”見る眼”が本当にちがうでしょう。

多分練習の時に選手の距離感を50センチとか30センチほど修正しているのではないでしょうか?

またカンテは準決勝2ndのマドリー戦で相手ラインの間にスーと入って行き有効な仕事をしていましたね。

 

リーグはマンチェスター・シティが優勝してグアルディオラは5シーズン中3シーズン制覇、バルサバイエルン時代を合わせると12シーズン中9シーズンリーグタイトルを勝ち取っています。しかし、CLのVはバルサ時代の2回だけ。最後はちょうど10年前の10~11シーズンでした。

シティはデ・ブルイネまたはB・シウバを偽トップにして10人のポジションチェンジを巧みに用いてバランスのいいチェルシーを攻め込むでしょうが、それに対してトゥヘル・チェルシーはどのような対策を取ってくるのか?

 

ただ両チームとも直近でゲームを落としている。超過密の中のきびしいゲームが続いているとは言え、チェルシーFAカップの決勝でレスターに敗れ(01)、リーグでも36節アーセナルに負けました(0-1)。シティも37節でブライトンに敗れました(2-3)。早い時間にカンセロが一発レッドを喰らったとは言え、ポゼッションでも劣りました。「えっ?」と思う人がいるかも知れませんが、10シーズン前のバルサは例え10人になってもポゼッションが落ちることなく常に主導権を握ってゲームをコントロールしていました。

 

果たしてどのようなゲーム展開になるのか?

楽しみです!

                             ーTOKYOっ子