フットボール番が一(165)
                 ―監督の仕事とは
 
グアルディオラのインタビュー番組がJ-スポーツで放送されていた。
インタビュアーの4人(3人の男性は多分全員ジャーナリスト、一人の女性は女子チームの監督のようだった)に囲まれ、しかし全員がグアルディオラの前向きな攻撃的スタイルの心棒者でグアルディオアラ自身屈託なく話をし、時間が過ぎるごとに熱がこもって行った。昨シーズンが終わり今シーズンが始まる前地元スペインでの収録のようであった。

 

しかし、今シーズンのマンチェスター・シティはちょっとつまづいている。
12節。現在プレミアリーグの頂上決戦がリバプールのホーム、アンフィールドで行われた。11月10日。
ゲーム前のコメントでグアルディオアラは「例えこのゲームに敗れて勝ち点差が9になってもまだ先は長いんだ」と、まるでそうなることを悟っていたかのようにも聞こえた。らしくなく・・・。実際、現状で総合力安定感でリバプールの方が上回っていただろうが。
そして、どんな得点にしろ先制され2点差3点差にされた時にチームを落ち着かせる選手が見当たらない。バルサ時代(08-09~11-12)だったらチャビがいてプジョールがいた。デ・ブルイネはまだ若く怒り・感情を表に出してしまう・・。怪我上がりのD・ルイスはベンチにいたがなぜか出番はなかった。結局交代は後半アグエロからジェジュスに代えた一回のみ、一人のみだった。冷静さを失っていたのか?

確かに先取点を奪われる前に”ハンド疑惑”はあった。しかし、それだけを”せいにする”のであればCLの優勝は今シーズンもできないだろう。なぜならVARが導入されても同じようなことはまた起きる。
そのファビーニョミドルシュートでの先取点の時、中央に入り最もファビーニョに近いところにいたアンヘリーニョがそのまま前に出てマークすればよかったのになぜか自分のポジションの左サイドへ戻ってしまった。あれはやはり判断ミスだったでしょう。

そして、4日前のCLでのアトランタ戦。前半でGKエデルソンが故障で退場、後半から第二GKのブラボが入った。あれほどバルサ時代(ルイス・エンリケ時代)堅守を誇ったのに現在は精彩がない。後半36分相手選手をフィールド上で倒してしまい一発レッドを食らってしまった。
これを考えるとGKにもローテーションを採用するべきだと思いますね。トップチームの第二GKは主にカップ戦のみに出場しているがリーグ戦でも出しておかないといざと言うときにチーム力を落としてしまう・・。

 

フィールドプレーヤーが即席のGKになったのは久しぶりに見た。
急遽ウォーカーがゴールマウスの前に立つことになったが、ユニフォームもないのでブラボのシャツを着ていました。ゲームは1-1。確かに何が何でも勝ちに行く必要はなかったが終盤グアルディオラのチームが時間稼ぎのためボール保持に出たのは久しぶりに見ました。)

 

同じく12節のレスターvsアーセナルは最早立場が逆転。現在の実力通りレスター(ロジャース監督)が2-0で勝利。アーセナル(エメリ監督)がアウェーでELを水曜日に闘い中2日だったがそれらの言い訳も通用しないほど現在のチーム力の差は明らかでしょう。監督力の差は大きい。

 

CL4節H組のチェルシーvsアヤックスは誰にも予想できなかっただろう展開になり4-4という派手なスコアになりました。が、ここでも監督力の差は明らか。 
アヤックスセンターバックの二人が後半23分に続けて退場に。この時点で4-2であったが結果4-4にされてしまった。二選手とも前半にいらないイエローをもらっていた。しかし、9人になってもボールを持てば果敢に攻め上がっていました。すごい!
選手の年棒を計算すればチェルシーの方が断然上回っているでしょうが、アヤックスのテン・ハーグは選手のよさを伸ばし組織(チーム)をつくれる、至ってクリエィテブ。(グアルディオラバイエルン時代、そのBチームを率いていたのがテン・ハーグだったそうです)
それに対しランパードは攻撃は選手任せでしょう。ウィリアンとプリシッチが個人技と判断力で打開している感じ。もし監督が入れ替わっていればアヤックスの大勝だったのではないでしょうか。

 

ペドロ、ラキティッチブスケツモドリッチと出番が少なくなってきている選手が目立ってきてちょい寂しさを感じる今シーズンです。
しかし、この4選手は十分に活躍できる。遅かれ早かれ新天地を見つけて再活躍してくれると信じています。

                             ーTOKYOっ子ー

 

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